読者特典「マネジメントの悩みがスッキリ解消『理系リーダー』の教科書」

ご購入いただき、ありがとうございます。
読者特典ページになります。
本ページでは紙面の都合で載せられなかった内容を読者限定で公開しています。

理系リーダーは各メンバーの没頭できる時間をつくる

理系人間は、完璧主義でこだわりが強い傾向があります。
このこだわりが各人によって微妙にことなり、それぞれが理想とするものが存在します。
ここで、自分独自のこだわりを出すことができれば、完成時の満足感が上がります。

かつて、私自身がリーダーになる前には、一人で何かに没頭するような時間を過ごしてきました。
どうやって、この機能をこの製品に入れ込もうかと、いろんなアイデアを頭の中でめぐらせていました。
気がついたら、もう夕方だったということもありました。
その没頭している時間は、今から考えると、充実していました。

これは、フローと呼ばれます。
フローという概念は、心理学者のチクセントミハイによって提唱されたもので、我を忘れて時間を忘れて何かに没頭する状態のことです。
このフローの状態に入ると、創造性・問題解決能力・学習スピード・モチベーションがアップし、痛みや疲労を感じなくなります。
仕事でフロー状態になれば、高い生産性を生み出せることになります。

フロー状態に入るためには、ざっくり次のような必要と言われています。
・自分の活動に価値が感じられて目標が明確になっていること
・自分でなんとかできそうなレベルであること
・集中できる環境があること

どうでしょう。
そういえば、そういうこともあったかも、と心当たりがある方も多いかと思います。
これは、自分のこだわりを実現していくプロセスであると私は感じています。

しかし、理系リーダーになったら立場が変わります。
理系リーダー自身の理想にこだわった場合は、自分のこだわりに近づけるように、メンバーへ手順を細かく指示することになります。
そうなると、メンバーが自分独自のこだわりを出すことができなくなってしまいます。

私がリーダーをやっているときに、設計の人手が足りず、メンバーの増員をしたことがあります。
新しく加わってもらったメンバーに対して、忙しさのあまり、こんな感じのものを作って欲しいとざっくりと指示を出しました。
その後そのメンバーから出てきたものは、自分の思う理想の形とは微妙に違うものが出てきました。
そのため、自分の思う理想の形に近づけるように、細かな修正指示を出し続けてしまいました。
その分、設計にかかる時間もかかってしまいました。

リーダーのこだわりを強く突き通すと、リーダーの自己満足で終わってしまうのです。
今度は、メンバーがフロー状態になれるような、没頭できる時間を与える側に回りましょう。

理系リーダーは、メンバーがフロー状態になれるようにしよう

 

動機づけ(モチベーション)について知る

リーダーをやるとなれば、どんなチームを目指したいですか。
私は、メンバーが気持ちよく仕事ができるようなチームを目指しています。
そのためには、メンバーの動機づけ(モチベーション)をどうやって高めていくかが重要になります。

特に理系人間は理論的な傾向がありますので、動機づけがどのように行われれるのかを理解しておくと、理系リーダーは納得して行動できると思います。
そのための心理学の理論をちょっとご紹介したいと思います。

動機づけには、外発的と内発的の2種類があます。

1)外発的動機づけ

外発的動機づけは、評価、賞罰、強制などの外からの刺激が行動の要因になっているものです。
リーダーは、メンバーに対して、ほめたり、感謝をしたり、貢献感を与えることで、動機づけを行うことができます。

さらに人事権のある上位のマネジメントになれば、成果の評価をし、給与査定を決定できます。
ただし、外からの刺激は短時間しか効果がないと言われています。

2)内発的動機づけ

その一方で、内発的動機づけは、興味、関心、意欲のような自分の内部からわいてくるものが行動の要因になっているものです。
これはメンバー自身によるもので、リーダーからは直接コントロールできないものです。
興味を持てとかワクワクしろと言われても、そうはならないのはわかりますよね。

この興味、関心、意欲を引出す要因として、自主性・有能感・関係性があると言われています。

自主性は、自分の意志で行動することです。
リーダーが自分で選ぶことや決めることをメンバーに与えることで、この自主性を高めることができます。

有能感は、自分でできるという感覚です。
リーダーがチャンスを与えたりアイデアを採用したりして、メンバーに成果を実感してもらうことや達成感を持ってもらうことで、この有能感を高めることができます。

関係性は、組織での人間関係のことで、誰かとつながりたいという社会的な欲求を満たすことです。
組織の一員となってサポートしてもらえるという安心感をメンバーに持ってもらうことで、関係性を高めることができます。
そうなれば、組織に貢献したいという意欲もわいてきます。

また、外発的動機づけが内発的動機に結びつくこともあります。
乗せられてやってみたら、以外に面白いことに気がついたなんていうこともあるでしょう。
内発的動機づけは外発的動機づけより、長時間の効果があると言われています。

リーダーはこの2種類の動機づけを実践してメンバーの動機を高めていくことで、メンバーがチーム内で気持ちよく仕事ができるようになります。
メンバーへの働きかけには、この動機づけの実践が大事であることを覚えていてください。

理系リーダーは動機づけがどのように行われるのか理解すれば行動しやすい

 

お知らせ登録 特典のご案内

下記のお知らせ登録していただけますと、お知らせ登録特典ページへのご案内をさせていただきます。

★特典コンテンツ 「自分視点と相手視点に気づく一人でできるワーク」

不定期で、読者を対象とした読書会や、新コンテンツの情報、相談会等のお知らせをさせていただきます。

メールアドレスは、晴瀬ワカルからのお知らせのみに使用させていただき、登録解除も簡単にできます。

お知らせ登録
メールアドレス
お名前



powered byメール配信CGI acmailer

 

お知らせ登録解除
powered byメール配信CGI acmailer